なぜデキる女性は嫌われるのか。理由と私たちオス化女子がとるべき行動

なぜデキる女性は嫌われるのか。理由と私たちオス化女子がとるべき行動 可愛くなる練習

以前わたしが仕事の鬼だった時、頑張れば頑張るほど、なんとなく周りからの疎外感を感じることがありました。

逆に今、仕事熱心なグイグイ来るタイプの女性を見て、正直、ちょっと嫌悪感を抱いてしまうことがあります。

そして「オス化」のテーマを日々研究している中で、だんだんとその理由がわかってきたんです!今回はそれをお伝えします。

「女性はこうあるべき」の固定概念

アメリカでこんな研究結果があります。

人が持つ64個の特性を列挙し、それを持っていることが男性にとって・女性にとってどれほど望ましいかを尋ねるアンケートを行いました。回答者は「全く望ましいと思わない」から「とても望ましいと思う」までの9段階で答え、平均点を集計します。

アンケートに答える様子


すると、64個の特性のうち、男女間で特に点数の差が開く項目があったのです。

例えば、

男性には望ましいが、女性には望ましくない特性

  • 競争的
  • 積極的
  • 野心的
  • 説得力
  • ハードワーク
  • リーダーシップ能力
  • 自立している
  • キャリア志向

女性には望ましいが、男性には望ましくない特性

  • 友好的
  • 謙虚
  • 協力的
  • 良い聞き役
  • 感情的
  • 周囲への気遣い
  • 手助けを惜しまない
  • 子供への関心

これらから、人は暗黙のルールとして、男女に対してほぼ真逆の性質を期待していることがわかります。なんだかんだ言って、「女性は(男性は)こうあるべき」という固定概念があるということです。

この研究は2012年のものなので、今からほんの10年前のこと。現在でも大きく変わらないと思います。

参考:ギンカ・トーゲル『女性が管理職になったら読む本 ー「キャリア」と「自分らしさ」を両立させる方法』日本経済新聞出版

反発が起こるメカニズム

デキる女性のイメージ


では、”デキる女性”といえばどんなイメージがあるでしょうか。一概には言えませんが、ここでは分かりやすくするために、こんな女性を例にあげてみます。

  • 成果を出すことに貪欲
  • 会議で物怖じせず発言する
  • みんなを引っ張っていく存在
  • 長時間働いてもへっちゃら
  • 同期に負けたくないという気概

これらを先程の特性で表すならば、

  • 成果を出すことに貪欲
    →野心的
  • 会議で物怖じせず発言する
    →積極的
  • みんなを引っ張っていく存在
    →リーダーシップ
  • 長時間働いてもへっちゃら
    →ハードワーク
  • 同期に負けたくないという気概
    →競争的

と、「男性には望ましいが、女性には望ましくない特性」とかなり近くなります。

これが、デキる女性に対して反発が起こるメカニズムです!無意識のうちに強く形成された「女性はこうあるべき」像に反していることが、人の心に反発を抱かせるのです。それも無意識のうちにです。

とるべき行動は?

では、どうすれば仕事で活躍しながらも、嫌われることなく周囲とよい関係を築けるのでしょうか。

わたしが今までに出会った、仕事がデキるのに嫌味がない、素敵な先輩たちの言動も思い出しながら考えてみます。

あえて抑える

女性に望ましくないとされる特性を、あえて抑えるのはいかがでしょうか。成果を出すための特性を発揮しつつも、反発を抱かれない程度に抑えるんです。

例えば、会議で積極的に発言するにしても、口調と表情を柔らかくしたり、枕言葉(勉強不足なんですが・間違ってたら恐縮なのですが等)をうまく使ったり。高い目標を目指すにしても、わざわざ声高にアピールせず、内に秘めて淡々と遂行したり。

本当はできるけどあえて抑える、このコントロールができるのって、すごくカッコイイと思います。

言い方を変える

同じ内容でも、女性的な特性を持った言い方に変えるだけで、かなり印象が違います。

例えば「こんな仕事にチャレンジしたい」と言うとき。

そのまんま言うと、挑戦的・野心的という男性的な特性が強いので、無意識の反発を招いてしまいます。そこで、協力的・手助けを惜しまないという女性的な特性が強く出るように、「自分はこんな仕事で組織に貢献したい」「こんな仕事でメンバーの為になりたい」と言うのです。

言いたいことは一緒ですが、これなら反発もおきず、自分の望むように事が運びやすくなるのではないでしょうか。

切り替える

男性的・女性的な特性を、場面によって切り替えるのも効果的です。

わたしがお世話になった女性は、仕事や部下の教育には厳しい一面を持っていましたが、一方でみんなのお母さんのような親しみやすさを持っていました。ふら~っとフロア内を歩き回っては、メンバーとたわいもない会話をしたり、いじったり、お菓子を配ったりしていました。

メンバーは、仕事に没頭するとついシリアスになるけど、彼女のおかげで空気が和らぐと言って非常に信頼を置いていました。

こんなふうに切り替えて、うまくバランスをとっていたのかなと思います。

持ち味を生かそう

「女性はこうあるべき」という暗黙の固定概念。

これは人間の長い歩みの中で「作られた」と言われていますが、わたしはそうじゃなくて、これが「本来持っている」持ち味なんだと思うんです。

だから、無理して男性のように振る舞おうとせず、持ち味を活かすことで、自分らしい活躍の仕方ができるはずと信じて実験中です。デキる女性に値してるのかは不明ですが、周囲から慕われていると感じるやりやすさや幸福感があって、一人疎外感を感じていた時と比べたらずっといいです。

あなたはどう感じましたか?普段の言動を思い返してみてくださいね!