いつも“すごい人”にならなきゃって思ってた。
仕事は早く、正確に。ミスらず、頼られ、目立ってナンボ。そう信じてバリバリ頑張ってきた。
でもある日ふと気づく。「え、なんか私、いつも一人でがんばってない?」 しかもあまり感謝されてない。
…これ、私だけ?
でも最近、ようやく気づいたんです。すごい人を目指していた私が「うわ、それ足りなかった〜!」と衝撃を受けたある視点をご紹介します。
もくじ
足りないのは「ブリッジの視点」
早速結論を。
足りなかったのは「ブリッジの視点」。
ここでいうブリッジとは、橋渡し役のこと。すごい人を目指すんじゃなくて、ただただ橋渡し役に徹する。そうしているうちに、自ずと“すごい人”になっていく、ということなんです。
この気づきを得たのが、『戦略的ないい人 残念ないい人の考え方』けーりん著(すばる舎)。本の中でこの橋渡し役を「Bポジション」と呼んでいて(Bridgeの“B”ですね)これがまた、えらくしっくりきたんです。
では、Bポジションって何?ってところから解説していきますね。
Bポジションとは?

図で表すと、AとCを「つなぐ人」がBポジション。
- 人と人をつなぐ
- 人とモノをつなぐ
- 全体の成功を考えて動く
- 言いにくいことを代弁する
- 価値を言語化する(T-UP)
…みたいなことが得意な人。
そして面白いことに、Bポジションにいるとみんなに感謝されるし、信頼されるし、重要な役割が自然と集まってくるんです。
Bポジションの具体例
では、より具体的にBポジションをイメージできるように、よくあるシーンをいくつかあげてみます。あなたのいつもの言動と比べてみてくださいね。
相談にのる時

人の相談にのるとき、「自分自身の」できることで力になろうとするのは、自分と相手にしか意識が向いていない人。
Bポジションが取れる人は、自分よりも優れた人や、相手にとってベストな人を見つけて紹介します。
相談者からは、良い人を紹介してくれてありがとう。紹介された人からは、頼ってくれて嬉しいな。自分はほぼ何もしてないのに、双方がハッピーになるんです。
得意じゃない仕事が回ってきた時

頼られるって最高!ちょっとくらい大変でも、私がやってみせる!…はい、これがオス化女子ね。
一方、Bポジションが取れる人は、自分よりもその仕事が得意で楽にできる人を見つけて、やってもらいます。そして、うまくやってくれたら、その手柄をみんなに言い降らすのです。
人の手柄を伝えると、周りからはいい人に思われるし、仕事を引き受けてくれた人は自己重要感MAX。▲▲といえば俺!という意識が芽生え、さらに頑張ってくれます。
イベントや飲み会

相手と自分の会話だけに夢中になっているようでは、まだまだブリッジの視点が足りません。
Bポジションが取れる人は、その場全体をより良くしよう、とひたすら思っています。なんなら、もし幹事や主催者の手の届かないことがあったらフォローしよう、という意識で行動しています。
例えば、輪に入れていない人がいたら、入りやすいように話題を振ったり。参加者それぞれの素敵なところを言葉にして紹介したり。良い出会いになりそうな人たちがいたら引き合わせてあげたり。
自分の話とか大してしてないのに、みんなが好印象を抱くんです。
販売や営業

モノを売ることに苦手意識のある人もいるのではないでしょうか?そのことも、Bポジションを取ることで克服できるかも。
売ろう、売ろう、と思うと辛いですが、「ただ橋渡し役をしてるだけ」と思ったらどうでしょう?お客さんの知らない商品の背景や、生産者の思いを、ただ伝えてあげてるだけなんです。
Bポジションに徹するメリット
いやでも地味じゃない?結局、裏方で終わるんじゃない?って思うかもしれませんが、実はBポジションって、すごくコスパいいんですよ。
まず、自分がラク
いつもは 「うまくやらなきゃ」とか「ミスしたらどうしよう」って自分にばっかり意識が向いているのでは?
でもBポジションを取ろうとすると、全体を俯瞰して、意識が“自分以外”に向くから、心がラク。緊張もプレッシャーも自然と減って、気づいたら良いパフォーマンスが出せています。
とにかく喜ばれる
橋渡し役として動くと、両サイドから感謝されます。自分が目立たなくても、「ありがとう」が2倍もらえるようなお得な立ち位置なんです。
自分を助けてくれる人が増える
苦手なことは得意な人にお願いして、その人の貢献をしっかり伝えるのがBポジション。すると、その人の自己重要感が満たされ、さらに意欲的に動いてくれるようになります。
もう苦手なことを自分ひとりで頑張って疲弊することもなし!自分の得意なことに力を注げて、本領発揮できますよ。
こうして気づくんです。「すごい人」って、必死に自分を大きく見せた先じゃなくて、全体を動かす“つなぎ目”にこそ宿るんだって。
どうしてもBポジションが取れない時は
とはいえ、頭ではわかっていても、気持ちはなかなか追いつきません。やっぱり「自分が評価されたい」「自分がすごいと思われたい」って思っちゃう。それが我々“オス化女子”のサガですよね。
そんな時には、次の2つをお試しあれ。
自分は透明人間だとイメージする
つい自分に意識が向いてしまう時は、「私は透明人間…誰にも見えてない…」と想像してみてください。すると自然と視点が外に向いて、「自分が目立たなくてもこの場をうまくいかせるには?」と考えられるようになります。
「Bポジに徹しろ!」と心で唱える
シンプルだけど、これが意外と効く。「Bポジに徹しろ!」と自分に指令を出すこと。ゲーム感覚で楽しくやるのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
「すごい人」になりたいと頑張るほど、自分を追い詰めてしまう。でも、“橋渡し役”という別の視点に立ったとき、気づくんです。
本当にすごい人って、
誰かを輝かせられる人。
全体を前に進められる人。
あなた自身が、誰かと誰かをつなぐBポジションに立つことで、気づけば「すごい人」と呼ばれるようになっているはずです。
さあ、今日もBポジション取りにいきましょう!