こんなに頑張ってるのに、おかしいな…努力が報われないと感じるあなたに、新しい努力のかたち「努力2.0」をお勧めします。
ヒントを得た書籍「世界一のプロゲーマーがやっている 努力2.0」(ときど 著)は、東大出身プロゲーマーとして第一線で活躍している著者が、スランプに陥ったことをきっかけに、今までの努力の仕方をガラっと変えた、という人生棚卸しストーリーです。
その努力の仕方とは、歯を食いしばって頑張るのではない、淡々としなやかにこなす努力でした。
これはオス化女子にも必要なことだ!
と、大変刺さりましたので、特に取り入れたらいいなと思う3つをピックアップしてシェアします。
心に負荷をかけない

私たちの思う「努力」といえば、辛くて当たり前。自分にムチ打って頑張り続けるものではないでしょうか?
しかし、著者の考えは違います。無理は禁物。ちょうどいい具合の負荷に留めることを勧めています。
なぜかというと、私たちの心のエネルギーが無限じゃないからです。無茶な使い方をすれば、燃え尽きたり、心身のバランスを崩したりという形で強制終了となります。
一方、心のエネルギーをすり減らさず大切に使えていれば、ダメージを受けてもすぐに回復できますし、ここぞという時に使うこともできます。そうやって長く安定して継続できる状態こそが、本当に強いメンタルなのです。
例えば、「1日3時間、毎日英語の勉強をする」というかなり負荷のかかる目標を設定したとします。気合でやり切ろうとしますが、結局しんどくなり、ある日パタッと投げ出してしまうのがオチです。
一方ちょうどいい負荷、例えば「1日1時間だけ、毎日英語の勉強をする」などであれば、学ぶ楽しさや、少しずつ成長していることを実感しながら続けられます。
勢いはないけれど、途中で断念することがない。続けるからこそ、結果として大きな成果がついてくるのですね。
頑張りはいらない
苦手なことを克服したり、ダメな自分を変えるための頑張りはいらない、と著者は言います。
毎回「えいや!」と弱い意思に打ち勝っていかなければいけない状況は、絶対に長く続きません。ダメな自分を前提に、それでも何とかできてしまうような仕組みを作る。そしてルーティン行動にして機械的に動く。これをすすめています。
例えば、あなたに「家で仕事に集中できない」というダメな所があるとします。
それならば、もう家でやることは諦めて、仕事は外でやるものだと決めてしまうんです。一度出掛けたら、今日やるべき仕事が終わるまでは家に帰らない。
もしくは、「朝起きたら、カフェに行く」をルーティンにしたり。起きたらカフェに行くことだけを固定すれば、あとは自動的に仕事が進んでいきます。家でやっていた時のような「あぁ今日も集中できなかった…」という自己嫌悪がないので、きっと気分も良いでしょう。
自分に打ち勝たなくてもいい、自然と動かされるような、あなた独自の仕組みを考えてみてくださいね。
嫌なことはやらない

これは努力を始める前段階の話になります。嫌なことはやらない、言い換えれば、何となくで決めないということです。
ちなみに本の著者は、都内トップクラスの中学→一貫高→東大というご経歴の持ち主。何となくで進学したものの、行く先々で優秀な成果を出せてしまったそうです。しかしその後、大学院進学では、どうしても気が進まず通えなくなってしまったという挫折を経験されています。
でも今振り返ると、僕は一度も自分に「なぜこの道を選ぶのか」と問いかけたことがなかった。自分で決めたことがなかった。親と世間が敷いたレールの上を、ずっと順調に走ってきただけだったのです。いわばこれまでの人生のツケが回ってきたのが、この大学院での失敗でした。
出典:ときど『努力2.0』ダイヤモンド社
これって、私たちにも思い当たる節があるのではないでしょうか。
これからの人生は、もうレールなんて存在しないし、自分で如何様にもデザインできます。
目の前のことを闇雲に頑張るのではなく、少しでも気が進まないと感じたら、一度立ち止まってやるかやらないか決める。その代わり、やると決めたらとことん受け入れる。
この「なぜやるのか」に自分が心底納得していることが、努力を継続できる土台となるのだと思います。この納得感がないままどんな努力をしたって、そりゃ空振り。自分の胸に手を当てて、じっくり向き合わなければいけないですね。
努力2.0を取り入れてみては?
いかがでしたか?今まさににこれとは真逆の努力をしていて、うまくいかないと感じていたなら、努力2.0を取り入れてみてはいかがでしょうか。
歯を食いしばって頑張るのも素敵ですが、淡々としなやかに進んでいくのもまた素敵ですよね。一緒に頑張りましょう。
参考:ときど『努力2.0』ダイヤモンド社