最近、「努力2.0」という本を読みました。
東大出身プロゲーマーとして第一線で活躍している著者が、スランプに陥ったことをきっかけに、今までの努力の仕方をガラっと変えた、という人生棚卸しストーリーです。
その努力の仕方とは、歯を食いしばって頑張るのではない、淡々としなやかにこなす努力でした。
これはオス化女子にも必要なことだ!
と、わたし自身が大変刺さりましたので、特に取り入れたらいいなと思う3つをピックアップしてシェアします。
心に負荷をかけない
わたしたちの思う努力といえば、辛くて当たり前。自分にムチ打って頑張り続けるものではないでしょうか?
しかし、著者の考えは違います。無理は禁物。ちょうどいい具合の負荷に留めることをすすめています。
なぜかというと、心のエネルギーというのは無限じゃないからです。無茶な使い方をすれば、燃え尽きたり、心身のバランスを崩したりという形で強制終了となります。
一方、心のエネルギーをすり減らさず大切に使えていれば、ダメージを受けてもすぐに回復できますし、ここぞという時に使うこともできます。そうやって長く安定して継続できる状態こそが、本当に強いメンタルなのです。
わたしの例で言うと、例えば「1日1記事書く」というかなり負荷のかかる目標を設定したとします。気合でやり切ろうとしますが、ただ書くことだけに必死になり、しんどくなり、ある日パタッと投げ出してしまうのがオチです。
一方ちょうどいい負荷、例えば「3日で1記事書く」などであれば、構成を考える楽しさや、誰かの役に立とうとする幸福感を味わいながら続けられます。
充実感を持って続けられるからこそ、途中で断念しないので、結果として成果を出せるのですね。
頑張りはいらない
苦手なことを克服したり、ダメな自分を変えるための頑張りはいらない、と著者は言います。
毎回「えいや!」と弱い意思に打ち勝っていかなければいけない状況は、絶対に長く続きません。ダメな自分を前提に、それでも何とかできてしまうような仕組みを作る。そしてルーティン行動にして機械的に動く。これをすすめています。
例えば、わたしは家で仕事に集中できないというダメな所があります。テレビを捨てたりして頑張ってみたのですが、無理でした(笑)
そこで、もう家でやることは諦めて、仕事は外でやるものだと決めました。一度出掛けたら、今日やるべきことが終わるまでは家に帰らないようにしています。コーヒーが大好きなのでカフェに出かけること自体も楽しいですし、家でやっていた時のような「あぁ今日も集中できなかった…」という自己嫌悪がないので、ノンストレスです。
また、資格試験の勉強をしていた時は、「朝起きる→スタバに行く→勉強する」これをルーティンにしました。資格の勉強は嫌いでしたが、朝スタバで過ごすのは大好きだったので、起きたらにスタバに行くことだけを固定すれば、あとは自動的に勉強が進みました。
自分に打ち勝たなくてもいい、自然と動かされるような、あなた独自の仕組みを考えてみてください。
嫌なことはやらない
これは努力を始める前段階の話になります。嫌なことはやらない、言い換えれば、何となくで決めないということです。
著者は、都内トップクラスの中学→一貫高→東大というご経歴の持ち主。何となくで進学したものの、行く先々で優秀な成果を出せてしまったそうです。しかしその後の大学院進学では、どうしても気が進まず通えなくなってしまったという挫折をご経験されています。
でも今振り返ると、僕は一度も自分に「なぜこの道を選ぶのか」と問いかけたことがなかった。自分で決めたことがなかった。親と世間が敷いたレールの上を、ずっと順調に走ってきただけだったのです。いわばこれまでの人生のツケが回ってきたのが、この大学院での失敗でした。
出典:ときど『努力2.0』ダイヤモンド社
これって、わたしたちにも思い当たる節があるのではないでしょうか。
これからの人生は、もうレールなんて存在しないし、自分で如何様にもデザインできます。
目の前のことを闇雲に頑張るのではなく、少しでも気が進まないと感じたら、一度立ち止まってやるかやらないか決める。そのかわり、やると決めたらとことん受け入れる。
この「なぜやるのか」に自分が心底納得していることが、努力を継続できるベースとなるのだと思います。大前提すぎて誰もあえては言ってくれないけれど、この納得感がないままどんな努力をしたってそりゃ空振り。自分の胸に手を当ててじっくり向き合わなければいけないと感じました。
努力2.0を取り入れてみては?
いかがでしたか?今まさににこれとは真逆の努力をしていて、うまくいかないと感じていたなら、努力2.0を取り入れてみてはいかがでしょうか。
歯を食いしばって頑張るのも素敵ですが、淡々としなやかに進んでいくのもまた素敵ですよね!一緒に頑張りましょう。
参考:ときど『努力2.0』ダイヤモンド社