仕事自体は好きだけど、目標設定が嫌い。どうしたらいいですか?【勝手に回答】

仕事自体は好きだけど、目標設定が嫌い。どうしたらいいですか?【勝手に回答】 喜びを感じる練習

この「勝手に回答」コーナーでは、世の数ある質問サイトの中から見つけた女性のリアルな質問に、「メス塾」的視点から勝手にお答えしていきます。

今回のお題

仕事自体は好きだけど、目標設定が嫌い。どうしたらいいですか?

という趣旨の質問です。

自分で目標を設定して、達成までのシナリオを決めるという行為が苦手で、それに対して上司から「もっと数値化しろ」「見える化しろ」と詰められるのが辛くて仕方ないとのこと。

仕事自体は好きだから、ただ時間に追われるように仕事に没頭したいのに…というお話でした。



この気持ち、個人的にかなり共感できます。あなたはいかがですか?

わたしの場合は、目標設定自体はそつなく出来てしまうのですが、そこに対して全く心が入っていない、という感じです。

机上では、いかにも達成できそうで、上司も「よし!」と思えるような達成計画が描けてしまうのですが、心の中ではいつも「そんなの相手ありきの事だし、先の事なんてどうなるか分からないじゃない…」と思っていました。

そして、そうやって数字に素直に向き合えない自分のことを、ビジネスマインドが足りない、なんてダメな奴なんだと思っていました。

では、そんな辛くて仕方ない目標設定にどう向き合えばよいか考えていきましょう!

それが普通の感覚です

まず、声を大にしてお伝えしたいのは、それが普通の感覚だということです。女性が目標設定が苦手で、達成までのシナリオが描けなくて、数字で語るのが辛いのは自然なことなのです。

そもそも、男性と女性では性質が全く異なります。細かい理論は割愛しますが、得意なことや大事にしていることが、真逆と言うほどに違うのです。例えば、

男女の性質の違い比較図1


このような違いがあります。

会話をする時に、女性は会話の時間そのものを楽しみたいのに、男性はすぐに「要するに…」「じゃあこうしたらいいんじゃない?」と結果を求めて嫌がられる、というのはよく聞く話かと思います。

この性質の違いを図で表すなら、このような感じになります。

男女の性質の違い比較図

男性は、先々の目標を立てて、逆算して計画し、そこに向かってまっすぐ進んでいくことを大事にする性質が強いです。

一方女性は、今この瞬間が楽しいことを大事にする性質が強いです。

ですので、目標設定の話で言うと、設定したその数値には全くワクワクしません。達成できるかどうかなんて正直どうでもいいのです。やっている過程が楽しいことの方が大事、それが女性なのです。

かたや、わたしたちが身を置くビジネスシーンは、男性を中心に作られてきた世界。目標・計画・達成の考え方がスタンダードなのは仕方のないことです。

そこにわたしたち女性がポーンと加わった時に、辛いと感じるのは自然なこと。まずはこのことを安心して受け入れてくださいね!

ではどうすれば?

とは言っても、組織で働いている以上、今回の質問者さまのように目標設定と向き合わなければいけない時もあります。その時はどのように捉えたら良いか、1つのアイディアをご紹介します。

何している時が楽しいかを知る

あなたは仕事で何をしている時が楽しいですか?

  • 新規開拓で自分の知らない世界を知ることが楽しい
  • 頼ってもらえる時に喜びを感じる
  • 業務の効率化が出来たときに喜びを感じる
  • 後輩の成長を感じるのが楽しい
  • 分析をして何かを導き出せた瞬間が嬉しい


などなど。目標設定のことは一旦忘れて、普段の業務と、その周りにある楽しい感情を洗い出してみてください。

楽しいことをベースに数値化する

先程洗い出した楽しいことをベースに数値目標を作ってみましょう。

事務職の例

例えば「業務の効率化が出来たときに喜びを感じる」かたであれば、

「最低5つの業務を効率化する」
「●●の作業工数を1時間短縮する」
などが思いつきます。

営業職の例

例えば「新規開拓で自分の知らない世界を知ることが楽しい」かたであれば、

営業数値にフォーカスするのではなく、自分の知らない世界を知っていくことにフォーカスすれば良いのです。

「新たに10種の業界と繋がりを持つ」
1日3人に会い新たな発見をする」
などが考えられます。


そのまま目標にできれば良いですが、難しい場合は、提出用の目標はそれなりに作ったうえで、自分だけの裏目標としてこちらに取り組みます。

自分がやっていて楽しいことに基づいているので、ちょっとワクワクしませんか?

小さなドアに分解する

大きなドアを小さなドアに分解するイメージ

さきほど設定した目標を「大きなドア」に例えると、それを一気に開けるのは大変です。でも、自分が開けやすい小さなサイズに分解すると、簡単に開きます。

このように、設定した目標だけを見ると、とても大きな事のように感じて気が重いですが、やるべき事を小さく分解していくと、案外簡単だと思えてきます。

例えば上記の「最低5つの業務を効率化する」に必要なことを分解すると、

  • 現状の業務一覧を洗い出す
  • 効率化が必要な業務を5つ以上ピックアップする
  • ピックアップした業務状況を調査する
  • 改善案を考える
  • 関係者に壁打ちする
  • テスト施行する
  • マニュアルにまとめる


このようになり、少しは行動に移しやすくなります。

まだ気が重いと感じる場合には、さらに細かく分解します。

1つ目の「現状の業務一覧を洗い出す」に必要なことを分解すると、

  • やる日時を決めて時間をとる
  • 一覧作成用のExcelを開く
  • 現状の業務を思いつくまま洗い出す
  • 抜け漏れがないかチェックを依頼する


という感じになります。これは少しやりすぎですが(笑)とにかく、自分が「よし出来る!」と思える単位にまで分解してください。

日付を入れる

そして、小さく分解した各項目を、いつまでにやるか決めて日付を入れていきます。はい、これでもう、目標達成までのシナリオの完成です!

あとはその日付までに、小さなドアを片っ端から開けていけば、いつの間にか大きなドアが開けられるというわけです。

いかがですか?このような目標の立て方であれば、自分が楽しく取り組めて、かつ達成もできるイメージが湧くのではないでしょうか。

まとめ

今回は「仕事自体は好きだけど、目標設定が嫌い。どうしたらいいですか?」という質問に勝手に回答してみました。

1番言いたいことは、その感覚が普通だから安心して、ということ。そして、自分がやっていて楽しいことにフォーカスした、自分だけの目標を見つけてくださいね。

そうすれば、自分の好きな仕事に没頭できて、気付けば目標を超える大きな成果が出せていることと思います。一緒に頑張りましょう!


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